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細野 雅一; 新井 英彦; 藍沢 正樹*; 下岡 敏雄*; 清水 建*; 杉山 昌*
水処理技術, 36(5), p.11 - 17, 1995/00
汚泥の脱水等の工程で生じる脱離液は、生物によっては分解されにくい有機成分を多量に含むため通常の活性汚泥法では処理が困難であり、効果的な処理技術の開発が望まれている。本研究では、このような汚泥脱離液を、先ず、回分式活性汚泥法で化学的酸素要求量(COD)を90%程度除去した後、電子線照射とオゾン酸化を併用して処理する試験を行った。この併用法により6kGyの照射でCODは20mg/lに低減された。この低減効果は、0.6mg/lの銅イオン(II)を添加することにより著しく増大した。反応機構及びモデルプラントについても検討を加えた。
橋本 昭司; 川上 和市郎
用水と廃水, 22(11), p.1270 - 1276, 1980/00
染色廃水中に含有される染料は、従来、処理困難な物質の1つとされているが、これらは放射線照射により脱色できる。一般に、染色工場の廃水中には染料の他に各種の有機物が含有されており、そのまま照射すると脱色の効率が悪い。本報告では放射線法と活性汚泥法の組み合わせによる廃水処理をとり上げ、活性汚泥処理により染料以外の有機物を除去した後、照射により脱色する方法の検討を行った。染料としてアシッドレッド、共存有機物としてグルコース、および可溶性デンプンを用いた実験では、活性汚泥処理により共存有機物が存在しないときと同様の大きい脱色速度を得た。また糊抜工程と染色工程からの排水を処理するプロセスを想定して必要照射線量の計算を行った。その結果、染色工程からの排水を活性汚泥処理し、その処理水を照射、脱色し、糊抜工程からの排水と一緒にした後、再度、活性汚泥処理する方法が線源容量の低減化のために有利であることがわかった。